どうして、それほどまでに性的な描写が必要なの?
今から2ヵ月とちょっと前2月24日に発売になった村上春樹さん著『騎士団長殺し』の上巻を、ようやく読み終わりました。
買ったのは発売日の翌日だったので、2ヶ月以上かかったことになるでしょうか。
どうしてこれほどまでに時間がかかったのか。
仕事に追われて、本を読む時間がとれなかったのも、確かです。
でも、それだけではないような気がします。
思うに、腑に落ちないことが多すぎたからです。
その最たるものが、どうしてこれほどまでに性的な描写が必要なのかしら? というもの。
私が編集&執筆に携わっている某女性誌で、読者世代の大半はセックスレスに悩むか、夫から迫られるセックスが苦痛に感じているかのどちらかです。
でも、村上春樹さんの『騎士団長殺し』上巻にはたくさんのセックスシーンが出てきます。
なんとまぁ、村上春樹さんと同世代の女性たちが抱えている現実と解離のあることよ。
物語の進行上必要なものなのかしら。
どんなメッセージを込めて、これだけのセックス描写を盛り込んでいるのかしら?
そんな疑問がむくむくと沸き上がりながらページを捲っているので、まったく物語が前に進みません。
だから、こんなに時間がかかってしまったのです。
みなさん、どう思うのでしょう。
『騎士団長殺し』は官能小説ではありません。
これほどまでに性的な描写が必要なのかどうか。
物語の進行に必要な性的描写とはどういうものなのか。
下巻を前に、私の疑問は大きくなるばかり。
さて、残る下巻、どうしましょう。