読書する女

本を読むこと以外、すべてのことを放棄してしまいたいエディター&ライター、Aliceによる本の話、日々のこと。

2017年6月11日のお買い上げ本。

中野に行くと必ずと言っていいくらい立ち寄るのが、ブロードウェイのなかにある、タコシェです。

いわゆる新刊書店とは一線を画すその存在感……。

リトルプレスやZINEの取り扱いが豊富で、いつも新しい発見があります。

 

所用で中野に立ち寄った本日、タコシェでのお買い上げ本です。

⚫『紙ものづくりの現場から』 名久井直子  グラフィック社

エディトリアルデザイナーの名久井直子さんが、紙を作る工場や活版印刷の現場、製本所などを訪ねた1冊。

編集者、ライターとして本にかかわる仕事をしている私には馴染み深い場所がたくさん出てきます。

名久井さんの目を通すとどんな発見があるのか知りたくて、お買い上げ。

名久井直子さんには、取材で本棚を見せていただいたことがあります。

そのときのお話がとても興味深ったのを記憶しています。

そんな名久井さんの本。

楽しみです。

 

⚫『I LOVE YOUの訳し方』 望月竜馬  雷鳥社

実は私、この15年ほど前から、恋とか愛とかなもの蒐集家と名乗っています。

恋愛小説のみならず、恋文はもちろん、恋とから愛とかなものを集めているのです。

この本の帯には、こう書かれています。

夏目漱石はI LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳したそうです  あなたならどう訳しますか?”

こんな帯文に出会ってしまったら、恋とか愛とかなもの蒐集家として、買わずにいられるでしょうか。

 

⚫『仕事で文脈 vol1』

こちらはリトルプレスです。

リトルプレスの創刊号は、たいそう貴重。

人気が出て、発刊しつづけているものであっても最初は少部数からスタートするものです。

3、4号あたりでその存在を知った場合、創刊号はsold outになっているケースがほとんど。

『仕事文脈』もそうでした。

2012年に発売された創刊号に出会えるとは、さすがタコシェ