WORDS009 最も効果的な復讐の方法とは。
君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。
『彼女について』よしもとばなな より抜粋
よしもとばななさんの小説のなかで、このフレーズが登場するのは重みのあるシーンなのだけれど、程度の差こそあれ、私のような人間にだって、復讐心が芽生えることある。
たとえば、
仕事で、すっごくムカつく上司とうまくいかなくなて、異動になった。
どうしようもない男に、どうしようもない振られ方をした。
一緒に合コンに行った後輩が、どうやら私の狙っていた男を落としたらしい。
なんて、時に……。
どうしたら、あいつに、あの人に、いやな思いをさせられるか。
人間ですもの、そんな負の感覚にとらわれることだって、あるわけです。
しばらくの間、復讐心を心の中でフツフツと湧きあがらせていると、ふとそこから自由になれる瞬間がきます。
そして、
異動になった部署で、成績上げて、部から追い出しことを後悔させてやる。
どうしようもない男と再会した時に、いい男を連れてて、最高の笑顔を見せてやる。
今度一緒になった合コンでは、私がいい男を落としてやる。
というように、相手に対して何かを「する」のではなくて、自分自身の行動で状況を変えてみせるとポジティブに考えられるようになるもの。
ここまでくれば、復習はなかば完了したも同然です。
あとは、本当に自分の行動で状況を変えて、幸せになっちゃえばいい。
復讐対象が羨むくらいの自分になってしまえばいいのです。