読書する女

本を読むこと以外、すべてのことを放棄してしまいたいエディター&ライター、Aliceによる本の話、日々のこと。

元・祝日。

今日は、10月10日。

数年前までは今年のように体育の日として、10日がなん曜日だろうと、祝日になっていた日です。

なるべく連休を増やすようにということで、祝日が日にちではなくて、●月の第●月曜日という決め方をするようになって、長らく10日じゃなくても、10月の第2月曜日がお休みに。

去年の10日という感覚が通じなくなってしまっています。

私が子供のころは10月10日と言えば運動会の日で、お母さんがお弁当を作ってくれて

「去年は負けたけど、今年は……」

なんて、ことをよく思ったりしたものです。

 

体育の日だけじゃありません。

成人の日、敬老の日なども思い出と結びつくような祝日だけれど、これらも日にちじゃなくて、月の第●月曜日に変わってしまっています。

 

人の思い出に、日付は意外と大事。

「そういえば……、去年の今頃って」

と記憶をたどりはじめたのをきっかけに、なんとなく最近うまくいってなかった彼とのあたたかい記憶を思い出したり、連絡をとってなかった両親に電話してみようと思ったりするものだと思うのです。

 

現に、私は元・祝日たちのおかげで、いろいろな思いでが残っています。

今日は、大学時代の友人の誕生日が体育の日だったのをふと思い出しました。

その子は、実家の北海道に帰って先生をやっているので、卒業以来会ったのは数回なのだけれど、ふと思い出して連絡をしてみました。

たしかに連休は働く身にとってうれしいのだけれど、元・祝日の功績の大きさも、ちょっと評価してあげてもいいのでは?なんてことを考えた、元・体育の日、10月10日なのでした。