出会った言葉。
先日、読んでいた本の中で、こんな文章に出くわしました。
“人間というものは、恋をするとわずらわしいことばかりが、増えていく。
どちらかといえば、恋なんてしないほうが、物事はわかりやすかったのに違いない”
たしかにその通りだと思います。
恋に落ちてしまったら最後、心の中に渦巻くいや~な感情や、醜い自分などを再確認させられてしまうから。
相手のささいな言動に一喜一憂させられるし、かなり情緒不安定な状態になることも多くなります。人によってその程度はまちまちなのでしょうが、私の情緒不安定っぷりといったら、相当なものです。
本当につらくなります。
恋さえしなきゃ、気にならないこと、悲しくないこと、泣きもしないことが、山のように発生するのですから。
それでも私は、懲りることなく恋に落ちます。
苦しいことがあると分かっていても、どうしても、これだけはとめることができません。
そして、どうしようもなくなっている自分が愛おしかったりもするのです。
どんなに苦しくても、悲しくても、情緒不安定になっても、そこに差す光のような存在にどうしても惹かれずにはいられないから。
その一瞬のためになら……、と思えてしまう。
だからせめて、私くらい、そんな風に恋におちてしまう私自身を愛してあげましょう。
泣こうが、わめこうが、傷つこうが、恋することをやめられない、どうしようもない、私を。
※本を読んでいたり、街をふらふらしているときに出会った言葉をきっかけに、思考がくるくる回りはじめることがあります。そんな言葉を抜き出してみるカテゴリー「WORDS」を作ることにします。