WORDS
私が見たところによると、男の人の八割くらいは、いくつになっても自分のまわりにいる女の人たちが自分に多かれ少なかれ気があると思っているみたいだった。 「彼女について」よしもとばななより www.amazon.co.jp 笑い出すような場面に出てくる文章ではない…
仕方のないことって、どうしてこう、人生にまとわりついてくるんだろう、とため息をつきそうになった。 『さようなら窓』 東直子 より引用 そう、たしかに、仕方のないことはまとわりついてきます。 困ったな、煩わしいなと思っていても、まとわりつく。 仕…
君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。 『彼女について』よしもとばなな より抜粋 Amazon CAPTCHA よしもとばななさんの小説のなかで、このフレーズが登場するのは重みのあるシーンなのだけれど、程度の差こそあれ、私のような人間に…
終わることが最悪ではない恋もある。 『恋ばっかりもしてられない』佐藤真由美著より Amazon CAPTCHA 別れたくない恋人との恋を終えなければいけなくなったとき、「なんて悲しいんだろう」と人は思い、人生のどん底に突き落とされたような気分になるものです…
「かわいそうだたあ、惚れたってことよ」って映画の台詞にあったと思う。 『今日もやっぱり処女でした』 夏石鈴子著より抜粋 www.amazon.co.jp 私もかつて、「この人、かわいそうだなあ」と思いながら、ある男性とお付き合いをしていたことがありました。 「…
結婚せずにずーっと働いてると、仕事に生きる女だと思われる。 そんなことないです。食っていくために、働いているだけですよ。 みんな、そうでしょう。 「恋愛嫌い」平安寿子著より抜粋 Amazon CAPTCHA 食べるには、お金が必要。 たまには、おしゃれがした…
自分のことしか愛せない人とつきあうなんて、そこまで頭悪くない。 『千年の祈り』イーユン・リーより抜粋 Amazon CAPTCHA 付き合う男、結婚する男、をめぐって女たちはそれぞれ、理想や譲れないポイントを決めているものです。 なかでも、この「自分のこと…
「君以外の女は僕の興味をひかない」と彼は言った。 『恋しくて』村上春樹編・訳より www.amazon.co.jp 男という生き物が、この手の嘘を人生で何度くらいつくものなのか、ぜひ誰か調査していただき、平均値を出してもらいたいものです。 ただ、本当に自分以…
古い本には確かに何かがこもっている気がする。 読んだ人の思いだろうか。 そこに記された言葉にやどる力だろうか。 あるいは年月を経たものは、ただそれだけで魂のようなものを宿すのだろうか。 『九つの物語』橋本紡著より抜粋 Amazon CAPTCHA 私は、本を…
先日、読んでいた本の中で、こんな文章に出くわしました。“人間というものは、恋をするとわずらわしいことばかりが、増えていく。どちらかといえば、恋なんてしないほうが、物事はわかりやすかったのに違いない”たしかにその通りだと思います。恋に落ちてし…