いつかのお買い上げ本。
本屋さんに足を運ぶ時間はなんとしても死守していましたが、買った本を記録する手間はかけられずにいた、この数ヶ月。
しっかり本を買いつづけています。
読書する女ではなく、本を買う女と名前を変えたほうがいいのではないかというくらい買っていました。
後追いになりますが、少しずつ記録をしていこうと思います。
ということで、ふらりと立ち寄った紀伊國屋書店 大手町店でのいつかのお買い上げ本です。
⚫『N女の研究 』
中村安希 フィルムアート社
職業柄、NPOを立ち上げたり、NPOで働いていたりする方に取材をする機会は多々あります。
彼らの話を聞いていると不思議と湧き上がってくる思いがあるのですが、その正体が自分でもわからずにいて、その答えが見つかることを期待して、お買い上げです。
⚫『ブロンテ姉妹の抽斗 物語を作ったものたち』
デボラ・ラッツ 柏書房
ブロンテ姉妹といえば、イギリスのヴィクトリア時代を代表する、シャーロット、エミリー、アンの3姉妹のこと。
シャーロットは『ジェーン・エア』を、エミリーは『嵐が丘』を、アンは『ワイルドフェル屋敷の人々』を発表し、イギリス文壇に多大な影響を与えたといわれています。
そんな彼女たちが物語を紡ぐ傍らにあったものについてのお話だんて、とってもロマティック!
迷うことなく手に取りました。
⚫『社史の図書館と司書の物語 神奈川県立川崎図書館社史室の5年史』
高田 高史 柏書房
フリーランスの編集、ライター稼業をしていると、企業のパンフレットや広報誌などのお仕事をすることもあります。
雑誌や書籍の仕事とはまた違った味わいがある企業モノですが、社史となるとこれまた話は違ってくるに違いありません。
さまざまあ図書館があるなか、社史の図書館だなんて気になります。
とっても気になる1冊です。
Word010 いつか、あなたと出会うまで。
人は簡単に間違い、簡単に雑踏の中で大切な相手を見失う。
悲しいけれど、たくさん間違えて、たくさん見失う、しかないのだと思います。
生きてると、そんなことの繰り返し。
でも、たくさんたくさん間違えて、たくさんたくさん見失って、それでも、いつか、本当の答えや、本物の人と出会いたい。
そう祈りながら、きっと私は今日もまた、間違いを犯し、何かを見失っているのでしょう。
マイペースが、とりえなの。
気がつけば、1ヵ月以上もブログを放ったらかしにしていました。
本を読む時間はほぼないくせに相変わらず本を買いつづけ、積読本の山をますます高くしている日々を送っています。
本を読めないストレスを、本を買うことで晴らそうとするのは、昔からの性分。
どうしようもありません。
そしてもうひとつ、どうしようもないのが、かなり頑固なマイペースっぷり。
いろいろと思いついては行動し、とたんに興味を失うこともあれば、あまりに興味を持ちすぎてしまって、原稿の〆切ギリギリなのにあれこれ調べたい熱が収まらなくなったり……。
気分と好奇心の赴くままに、自由に、マイペースに、それが私のとりえなのです。
というわけで、1ヵ月も放ったらかしにしていたブログですが、またぼちぼち更新していこうと思います。
この1ヵ月の間に買い込んだ、大量の本もアップしなくっちゃ。
誰かに読んでもらうためというよりも、自分の記録としてのブログでもいいじゃない?
いつかのお買い上げ本。
仕事を調整して、早めの年末年始休暇をとった昨年。
お休みの間にたくさん本を読むぞ! という固い決意のもと、本屋さんに行っては本をあれこれ買い込んだのでした。
「そのうち、どれだけの本を読んだの?」
とか
「積読の山は、少しでも低くなったの?」
なんて聞かないでください。
だって、結果は! みなさん、おわかりでしょう?
あれこれ買った本のなかの、2冊がこちらです。
この2冊は、どちらも本屋さんで買ったものではありません。
恵比寿にあるギャラリー、LIBRAIRIE6 / シス書店で購入しました。
美人オーナーの佐々木聖さんとは、ひょんな縁から知り合って気になる展示があると足を運んでいる、お気に入りの場所です。
自分はシュルレアリスムが好きなことに気づかせてくれたのは、ここLIBRAIRIE6 / シス書店であり、佐々木聖さんでした。
訪れたときは 「山尾悠子 歌集『角砂糖の日』出版記念展 + 合田佐和子/ まりの・るうにい/山下陽子展 」の会期中。
山下陽子さんは私のとても大好きな銅版画家さんで、展示はなるべく見に行くようにしているのです。
そして、もうひとつの目的は、 山尾悠子さんの 歌集『角砂糖の日』を買うためです。
この『角砂糖の日』の版元は、LIBRAIRIE6 / シス書店。
1982年に刊行され、絶版、幻になりかけた小説家・山尾悠子さんの歌集を新装版として復刊させたのです
「書店というからには、いつか本を出してみたかったの」
という女主人の言葉が耳に残っています。
そして、金子國義さんの本も関連展示をLIBRAIRIE6 / シス書店で行ったという縁の1冊なのでした。
というわけで、いつかのお買い上げ本。
⚫『金子國義スタイルブック』 金子修・岡部光 編著 アートダイバー
⚫『角砂糖の日』山尾悠子 LIBRAIRIE6 / シス書店
でした。
本屋さんで出会う本。
本屋さんじゃない場所で出会う本。
どちらの出会いも、素敵なものです。
BOOK014 『京都・東京 甘い架け橋』 甲斐みのり・奥野美穂子
文筆家でLouleの主宰者でもある甲斐みのりさんと、京都にある喫茶店・六曜社のウェイトレス、奥野美穂子さんの二人が季節ごとに贈りあったお菓子と手のをやりとりをまとめた1冊。
メールにブログにTwitterち次々に登場するコミュニケーションツールのおかげで、今、この瞬間を誰かに伝えることは決して特別なことではなく、日常になっています。
その一方で、誰かに手紙を書く機会がどれだけ減ったことでしょう。
それ故に、二人の心のこもったやりとりはとても新鮮に映ります。
スーパーマーケットには冬でもトマトが(旬は夏)、夏でも大根が(旬は冬)が並び、ファッション以外の部部分で季節感や旬を感じる機会も少ない昨今です。
手紙とともに、二人が贈りあうお菓子から溢れる日本の四季の美しさに目を奪われました。
そしてページを閉じて気づかされるのです。
二人が贈りあっているのは、手紙やお菓子という“モノ”だけではないということに。
本書は贈りあったお菓子やそのお菓子を買うことができる店名が掲載された、一種のガイド本的要素が含まれているにものかかわらず、不思議なことにあまりカタログを見ているような気分にさせられることはありません。
それは、相手のことをたくさん考え、二人が重ねてきた歳月や、その間に起きたさまざまな出来事に思いを馳せながら贈り物を選んでいるので、単なる商品紹介の枠を超え、互いの気持ちが行き交う様が伝わってくるからでしょう。
贈っているのは、物ではなく気持ちだと伝わってくるからでしょう。
私の母は携帯電話が大の苦手でした。
「何かあったらメールしてね」と言い聞かせているけれど、メールが来ることは滅多にないのです。。
その代わり、母お手製の絵手紙が毎度、郵便受けに届けられていました。
そして、
「これくらいなら、メールくれればすぐ用件は済むのに……」
と思いながらハガキを読んで、手紙のお礼とその返事をメールで返してしまっていたことを、実はいま公開しています。
もともとは手紙好きだったのだから、他愛のない日々のことをお気に入りの便箋に綴って送っていたら、きっと忘れられない言葉が残ったり、母の気持ちにもっと触れられたりしたはずです。
そんな反省をいかして、いつもメールで済ませている友人にいきなり手紙を書いてみようかしら。
プレゼントを贈るのはちょっと照れくさいから、まずは手紙からはじめてみよう。
そんな気持ちにさせてくれる、あたたかな1冊です。
BOOK013 『 ちょっと具合のわるいときの食事』 日野原重明 東畑朝子
つい数時間前に、いまはインプットの時期だからブログの更新はしませんと書いたばかりですが、舌の根も乾かぬうちに本を1冊ご紹介です。
あの、日野原重明先生監修の『 ちょっと具合のわるいときの食事』です。
世間のお休みと関係なく、今日も、明日も、明後日も、お正月だってお仕事なのに、恋人が風邪をひいたので、久しぶりに引っ張り出しました。
名前もそのままズバリの“風邪退治鍋”というメニューを発見。
白菜と豚バラというシンプルな具材に、ニンニクと生姜がたっぷり入った元気の出そうなレシピです。
つぎの休みのごはんは、これに決定。
風邪以外にも、食欲がないとき、胃痛・吐き気のある人のために、疲れやすい、眠れないなど、いろいろな“ちょっと具合が悪い”に応えてくれるレシピが満載です。
具合が悪いときというと、消化の良さ優先で味気ないごはんを食べてきた記憶ばかりの私には、目から鱗。
チーズ雑炊、とうふグラタン、お麩の卵とじ、玉ねぎのたらこ和え、焼きバナナetc…元気なときでもぜひ食べたいメニューばかりが並びます。
1985年刊行の本ということもあって、ちょっと懐かしい雰囲気の写真もたまりません。
この本のことを教えてくれた、雑食「nid」のライター仕事で取材した、某羊毛作家さんに感謝です。
一家に一冊、救急箱代わりに持っていると、きっと重宝するはず。
いまはインプットの時期。
相変わらず本も買っているし、読んでもいます。
通年より早めに年末年始のお休みをいただいたので、時間もゆるりと流れています。
でも、ブログの更新はしていません。
なぜなら、いまはインプットの時期だと感じているからです。
どちらかというと私は、計画的に言葉を積み上げるよりも、溢れ出てくる感情や思考を捕まえるように言葉を使うタイプ(お仕事で書いている言葉は(もちろんきちんと計画的に積み上げる努力をしているつもり)。
だから、溢れ出てしまうと、もう1度心やアタマ、カラダに喜びや怒り、悲しみなど色とりどりの想いや思考が溜まるまで、言葉がからっぽになってしまうようなのです。
想いや思考の素になるインプットは、とても大切な時間です。
いまは、溢れ出る自分を作る時期。